高齢者の新たな移動手段として注目! 未来型電動車いす「バンバンロボット」って何?

■免許返納後の新たな移動手段として注目

生活を支援する未来型EVモビリティ

65歳以上の高齢者が総人口の3割近くを占め、超高齢社会となった日本。身体能力や認知機能の衰えを理由に、運転免許証を自主返納する高齢者の割合も年々増加しています。その一方で、自家用車を手放すことで外出や買い物など日常生活に不便が生じるという問題も。これらを解決する手段として注目を集めているのが、今回紹介する「バンバンロボット」です。どのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

バンバンロボットは、トリニティプリントソリューションズ株式会社(以下、トリニティP.S)が手がける車いす型EVモビリティ。従来の電動車いすは移動を主な目的としたものでしたが、こちらは生活そのものを支援する「EVモビリティのロボット」を目指して開発されました。その特徴として、次のようなことが挙げられます。

時代に合わせたさまざまな利便性を実現

バンバンロボットの前輪には、全方向ホイール&タイヤを採用。四輪の走行安定性を高めつつ、小回りが効いてきびきびした操作性を獲得しました。バッテリーは20hAのリチウムイオン電池で、5時間の充電で約25kmの走行が可能。充電時には車体から取り外せるため、屋内で充電することができます。また後方から認識しやすいように大型LEDテールランプを採用。昼夜問わず安全な走行を実現しました。さらに10°以上の坂道を検知するとアラームが鳴るなど、安全性能にも注力されています。

収納面においても高い利便性を実現。ボタンひとつで簡単に折りたためる電動格納式で、分解の必要がなく楽に収納できます。立て掛けておけば占有スペースが大幅に減らせるため、玄関口が狭くなるような心配もありません。重量は37.3kgで、車の荷室へ収納も可能。家族と一緒に遠出をするなど、行動範囲を広げるための工夫も凝らされています。

従来の電動車いすは、日本では介護保険によって福祉用具としての貸与が可能。しかし自力での歩行が困難な要介護2以上の認定が必要など、利用するためのハードルが高いのが現状です。しかしバンバンロボットは、海外では自転車のように気軽に乗れるものとして普及。日本でも気軽な利用を可能とするために、トリニティP.Sは2022年2月1日よりクラウドファウンディングを開始しました。クラウドファウンディングサイト「First Flight」(https://first-flight.sony.com/pj/trinity)から、支援することができますよ。

運転免許証を自主返納した高齢者にとっての、安心・安全な新しい移動手段として定着するといいですね。

(文=モビデン編集部)